先日のDIC川村記念美術館から和菓子のメニューが続きます。
今回は、東京都中央区日本橋にある、三井記念美術館に行ってきました。
三井記念美術館公式HP(http://www.mitsui-museum.jp/)

写真を撮るために屋外に出ましたが、地下鉄の駅からは外に出ることなく美術館に入れました。
炎天下の中、日差しを避けて美術館まで辿り着ける有難みを感じました。
展覧会の会期が8月16日までなので、もう期間が過ぎてしまったのが残念ですが、
『春信一番!写楽二番!』展にあわせた期間限定メニューをいただきました。

『春信一番!写楽二番!』展の詳細はこちら↓
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
http://pma2015.jp/
〈展覧会について〉
まずアメリカのフィラデルフィア美術館に4,000点以上もの浮世絵が所蔵されていることを本展覧会を通して知りました。
そして浮世絵の中の「錦絵」という言葉は知っていましたが、錦絵以前と以後で浮世絵にどのような変化があったのかが、とても分かりやすく鑑賞できる展覧会になっていました。
浮世絵の進化の過程で、単純に色彩が鮮やか(多色摺)になっていくのかと思いきや、写真もモノクロの方が好きな方がいるように、色味を抑えた浮世絵(「紫絵」、「紅嫌い」)もあったことが個人的に興味深かったです。
あとは、東洲斎写楽の役者大首絵、特に『三代目大谷鬼次の江戸兵衛』を鑑賞できたので満足です。
それでは期間限定メニューの紹介です。

この館のカフェの名前はシンプルに『MUSEUM CAFE』。
http://www.mitsui-museum.jp/floorguide/museum_cafe.html
真上からも撮ってみました↓

『三代目大谷鬼次の江戸兵衛』をモチーフにしているのでしょう。
この白い絵の部分(パウダーシュガー)は、おそらく型紙があるのだと思いますが、
それにしてもカフェの厨房でひとつの「絵」をつくっている事実。

目の回り、ラインのエッジがしっかり立っているのに感心。
その側のラインは、あえてぼかしているのかと思うと更に感心。

紅葉の青とオレンジの橙のコントラスト。
これは『三代目〜』の着物の鮮やかさをイメージしているのではないでしょうか。
アメリカはオレンジの生産量が多いからフィラデルフィアともかけているのかなぁと深読みしたり。

全体的に御膳もデザートも和食のメニューが多かった中、
おすすめのレギュラーメニューにケーキもありました。
※期間限定ではないようですが、いつまでご提供されているかは分かりませんのでご留意ください。
また、メニュー表をよく見ると、所々「季節の○○○」と書いてあるのが目に留まりました。
店員の方に伺ってみると、季節(展覧会)に合わせてメニューを一部変えているとのことでした。

よく見ると確かに書いてありました。
この美術館にまた来てみたい気持ちにさせる工夫のひとつですね。




